こちらの傘をさしていたのが話題になった、けれども知る人ぞ知る?善光寺にある
明治時代創業の老舗の傘屋さん『三河屋洋傘専門店』へ行って来ました。
私がこのお店を知ったきっかけは、昨年放送された壇れいさんが和の伝統美を
旅人となって巡る番組で『三河屋洋傘専門店』を訪れた放送を見たからなのですが、
“ほむし織生地”で作られる手作りの傘をどうしても欲しくて、小布施で食事がてら
帰りに立ち寄りました。
この“ほむし織生地”とは、雨に濡れると裏の絵柄が表に浮き出て乾くと消える生地で、
この生地を使用した傘を含めた4本の傘を壇れいさんも買って行かれたそうです。
私が購入したのは、壇れいさんと同色で柄違いの傘。 壇さんは自転車と女性が
描かれている物で、私のは女性が犬のお散歩をしている絵柄です。
壇れいさんが訪れた3日前には、加山雄三さんが“ゆうゆう散歩”の撮影で訪れた
そう。
因みに壇さんが購入された4本の内の1本は『男なら一本は持つべし“出世傘”』
と言う傘で、ご主人の及川光博さんへ買って行かれたそうです。
全てご夫婦で手作りの傘が所狭しと沢山置いてありました。
奥の棚に立てかけて縛ってある傘は全て注文を受けた傘だそう。
傘を作成するのに現在使用しているミシンは、ドイツ製の手回しミシンで
神戸の港が開港した時に輸入された特殊なミシンとの事。
今回は母と私の傘を1本ずつ購入。お値段もそこそこしましたが、母の傘は
三代、私の傘は30年はもつ傘だそうでして、良い買い物をしたなと思いました。
店を出たときはもう外は薄暗くなっていました。
雨の日が好きでは無く、傘をさすのもあまり好きでは無い私ですが、これから
は雨の日が待ち遠しく(?)なりそうです。
でもさすのがもったいなくて、暫くは観賞用かな?(笑)
いつまでもご夫婦共にお元気で、素敵な傘を作り続けて頂きたいと思いました。